猫は、間違いなく病人を看護する。
あるとき、かみさんが喘息の発作で倒れて、病院で点滴をしてもらって帰り、家で寝ていた。夕方になって起きる気力もなく、臥せっていると、当時飼っていたおばあさん猫のチロが枕元に箱座りしている。
チロ、と体を触ると、目を細めてゴロゴロいっている。
フと反対側を見ると、チビのクロネコ くーも箱座りしてかみさんを見ている。
まるで、容態を気にする看護師さん。
餌が欲しいからでは、全くない。
何故なら、なにも食べずに、夜まで動かないからだ。
亡くなったお母さんが生まれ変わって、心配してあなたにくっついてるんじゃないの?
と私が言うと、まさかと言っていたが
後日またかみさんがダウンすると
またかと言う感じで枕元にやって来る。不思議ねえ、と猫たちを撫でる。
ちなみに、僕がダウンしたときは、ですが…、誰も来ないんだなあ、これがまた。
石屋まーく 拝
黒猫くぅちゃん10歳と2代目ルーちゃん1歳